TsukiAtari on Twitter: "普段が至って穏やかなひと、だから。 「――ッや……ぁ」 　何が起きているのか、わからない。 「ゃめ、」 　こたえてすらもらえない、なんてこと、 「――やめて……やだ」 　これまで一度だって、なかった、から"

TsukiAtari on Twitter: "@san_pon 「おたのしみのようで」 　甘いかおりがする。 　身を沈めるように沐浴に耽る、その人に声をかけると、ゆるゆると夜あけるようにひらかれる瞳。 「来てくれたん」 「ええ、少し時間ができたので」 「そぉか」 　嬉しい、などと笑いかけられても、どこか……胡散臭い。"

TsukiAtari on Twitter: "(もう、このまま寝てしまおうか……) 　一度は起こしかけた身をとうとう諦めて、ソファーに埋めなおした。 ――室温は維持されとる。平気やろ。 　デスク回りの灯りは明るすぎるほど。それでも、投げ出した靴先までには届いてはこない。"

TsukiAtari on Twitter: "……眠ってる、と思ったのに。 「起こしてしまいました？」 「――いや」 　眠気を紗のようにまとわらせた表情は、しかし。 「じゃあ、起きてました？」 「……いや」 「眠れませんでしたか？」 「いや。よう、寝たよ」"

TsukiAtari on Twitter: "「なあに、フェイトちゃん、風邪？」 「……かも」 「熱は？」 「わ、だめだよ……熱はない、と思う」 「ほんとうー？」 「だめだってば……ちょっと喉がちくちくするだけだから」"

TsukiAtari on Twitter: "「いつから居ったん？」 「おぼえてません」 「……いつまで居るん？」 「わかりません」 「はやてさん、もうやすみたいんやけどなー」 「おやすみになってくださっていいですよ。」 「いや、いやいやいや」 「おじゃまにならないようにしますので」 「そう云われても、なぁ……」"

TsukiAtari on Twitter: "「りんごをね」 「んー？」 「剥かずに齧ったら」 ……こそばい。 「甘くて」 ……こそばいて。 「果汁がしたたるくらい瑞々しくて」 ……なぁ、て。 「美味しかったんだぁ」 「……まるごとの方がよかったか？」"

TsukiAtari on Twitter: "名前を呼ばせてもらえて。振り向いてもらえて。微笑んでもらえて。 名前を覚えてもらって。名前を呼んでもらって。 触れてもらえて。抱きあげてもらって。 触れさせてもらえて。抱きしめてもらって。 抱きしめさせてもらえて。キスをもらえて。"

TsukiAtari on Twitter: "「はー」 　窓から寄る夜の気配に振り返ると、ぼんやりとした姿が映る。 「……休憩しよ」 　15分ほど前から、さっぱり頭がまわっていない自覚があった。 「珈琲でも淹れ、てこぉかな……」"

TsukiAtari on Twitter: "「夜遊び、夜遊び、て云うけど、じゃあフェイトちゃんはなんなんよ？」 「私は仕事だよ」 「……あー」"

TsukiAtari on Twitter: "「わぁ――八神司令」 　こんにちはー、と明るい声に弾かれるようなお辞儀。 「どーも」 　こうして顔をあわせるのも久しぶりだ。 「なにか、お探しものですか？」 「んー、お願いできるかな？」"

TsukiAtari on Twitter: "「で。どんなかんじやったん？」 「どんな感じ、って？」 「年末は一緒やったんやろ？――ちゅーとかしたん？」 「キス……は、」 「あー。ええわ、うん。ええわ」 「えー、訊いておいて、それー？」 「ごめんて」 　ちっともごめんじゃない表貌ではやてちゃんがひらひらとてのひらを揺らした。"

TsukiAtari on Twitter: "吹きつける北風に阻まれた訳でもないのだけれど。 立ちどまって、空を見上げみる。強く強く抜けてゆく風に頬を押されでもするように。 見上げた空は鈍色、押されもせぬままに重く立ちこめている。 足許が、僅か浮きあがる。くらりと傾ぐ刹那を拳に軽く握り潰した。"